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AIエージェントで開発してみよう【2026】何が作れる?難易度別・カテゴリ別の開発ガイド(APIなし〜API連携)

「AIエージェントでアプリが作れるらしい。でも、自分には具体的に何が作れるの?」——このページは、その疑問に答えるためのカタログです。Claude Codeのようなコーディングエージェントで作れるものを、初級・中級・高度の3レベルに分けて20以上の事例で紹介し、所要時間の目安・必要な前提知識・進め方をまとめました。前半は外部サービスのAPIキー不要でパソコンとブラウザだけで始められる題材、後半は広告・Slack・Shopify・GitHubなどのAPIとつないで業務を自動化する題材です。シリーズ全21本の入口として使ってください。

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調査・編集:AIエージェント研究所 編集部
運営=広告運用・生成AIエージェント導入支援の現役コンサル。このサイト自体も、AIエージェントと一緒に作り・公開・運用しています。

実際にAIエージェントと開発している現場の進め方をもとに、未経験の方にも経験者の方にも役立つ形で整理しました。→ 運営者・編集方針について

公開:2026年9月26日/最終更新:2026年9月26日
この記事の結論(要点まとめ)
  • 初級(Webサイト・Excel自動化など)は未経験でも数時間〜1日。中級(Chrome拡張・データ保存つきアプリ・ゲーム)は数日。高度(既存コードの改修・SaaS MVP)は数週間単位で、人間の設計判断が成果を左右する
  • シリーズは「APIなしで作る」7本と「APIとつないで業務を自動化する」13本+事例1本。難易度とカテゴリの両方から選べる
  • 進め方は5ステップ:作りたいものを文章にする → Plan Modeで計画 → 小さく作って動かす → 確認・修正依頼 → Gitで保存。どのレベルでも同じ
  • レベルが上がるほど、人間の仕事は「確認する」から「決める・守る」(設計・テスト方針・リリース判断)に移る。AIは速い作業者であって、責任者ではない

APIなしで作る:全7本(難易度順)

このカタログから、実際に手を動かす7本の実践記事へ進めます。どの記事も「AIとの実際のやりとりを時系列で再現」しているので、プロンプトをコピーしながら同じ手順をたどれます。迷ったら上から順番にどうぞ。

APIとつないで業務を自動化する:全13本(カテゴリ別)

作れるようになったら、次は普段使っているサービスのAPIにつなぐ段階です。Claude Codeに「データを取ってくるスクリプト」を書かせて実行させ、結果を読んで分析・提案まで任せます。考え方と安全設計の全体像はAPI連携編の地図にまとめています。

📣 広告・マーケティング×API

🗂️ 業務ツール×API

🛒 EC・決済・CRM×API

☁️ 開発・インフラ

🧠 AIを自社サービスに組み込む

🛡️ 共通:安全設計・自社事例

そもそも「AIエージェントで作る」とは?

ChatGPTにコードを書いてもらい、それをコピーして自分のファイルに貼る——これは「AIに相談しながら作る」やり方です。一方、Claude CodeやCodex、Cursorのエージェント機能のようなコーディングエージェントは、あなたのパソコンのフォルダの中で、

  • ファイルを読んで、今どうなっているかを把握し
  • 新しいファイルを作り、既存のファイルを書き換え
  • コマンドを実行して動かし、エラーが出たら自分で読んで直す

ところまで進めてくれます。つまり、あなたの役割は「コードを書く人」から、「何を作るか決めて、出来上がりを確認する人」に変わります。

あなた注文して確認する注文・直しできたものGit成功した状態を保存保存戻せるAIエージェント(自分で回す)計画ファイル作成コマンド実行エラー修正再実行
あなたの役割は「何を作るか文章で注文し、出来上がりを確認する人」です。計画→ファイル作成→コマンド実行→エラー修正はAIエージェントが自分で回し、うまくいった状態はGitに保存しておけば、いつでも戻れます。

このシリーズで「APIなし」にこだわっているのは、外部サービスのAPIキー発行・料金・権限設定といった“開発以外の準備”を省き、AIエージェントとの進め方そのものに集中してもらうためです。Google広告やSlack、Shopifyなど外部サービスとつなぐ話は、慣れてから「AIエージェントで開発してみよう」API連携編で扱っています。

助手アイ
助手アイコードを書くのはAIで、私は「注文する人」と「検品する人」なんですね。でも、何を注文できるのかが分からないと注文もできません…!
エージェント博士
エージェント博士そのためのカタログじゃ。レストランのメニューと同じで、「これなら頼めそう」と思える一品を見つけてから注文すればよいのじゃぞ

🌱 初級:まずは「自分の役に立つもの」を1つ

初級の目標は、AIエージェントに頼んで、動くものが手元にできる体験をすることです。題材は「使うのが自分(か、ごく身近な人)だけ」で、「壊れても誰も困らない」ものが最適。データベースやログイン機能は出てきません。

作れるもの具体的にはこんな感じ所要時間の目安必要な前提知識対応記事
自己紹介サイトプロフィール・実績・SNSや問い合わせへの導線をまとめた1ページ。スマホ対応して無料で公開半日〜1日ファイルとフォルダの扱い初級①
LP(ランディングページ)イベント告知・サービス紹介の縦長1ページ。見出し→特徴→料金→申込ボタンの構成半日〜1日伝えたい内容の整理(文章力)初級①
社内マニュアルサイトWordや箇条書きメモの手順書を、目次・検索しやすい複数ページのHTMLに。社内の共有フォルダに置くだけでも使える1日元になる手順書があること初級①の応用
Excel集計の自動化毎月届く売上CSVを部署別・月別に集計し、グラフつきのExcelに書き出す半日〜1日Excelで何を集計したいか説明できる初級②
ファイル名の一括変換「IMG_0123.jpg」を「2026-09-26_現場写真_001.jpg」のような規則的な名前に数百枚まとめて変更1〜2時間ターミナルでコマンドを1つ実行できる初級②の応用
請求書PDFの整理フォルダに溜まった請求書PDFから日付・取引先名・金額を抜き出して一覧CSVに。ファイル名も規則的に整える半日PDFに文字情報が入っていること(スキャン画像は難度が上がる)初級②の応用
複数Excelの結合・整形支店ごとに届く同じ形式のExcelを1枚に結合し、表記ゆれ(全角・半角など)を統一半日元データの形式が揃っていること初級②

※ 所要時間は、Claude Codeのインストールが済んでいる状態から、動くものを手にするまでの編集部の感覚値です。題材の複雑さ・慣れ・確認にかける時間で大きく変わります。

初級の題材選びのコツ
  • 「毎回同じ手順でやっている作業」は自動化の最良の候補。手順を箇条書きにできれば、それがそのままAIへの指示になる
  • 本番データを使う前に、コピーしたファイルで試す。ファイル名変換やPDF整理は、元ファイルを上書きしてしまう事故が一番多い
  • 「何ができたら完成か」を1行で決めておく(例:「このフォルダでコマンドを1回実行すると、集計済みExcelができる」)

🌿 中級:人に使ってもらう小さなアプリ

中級になると、「データを保存する」「画面が状態に応じて変わる」「他の人が使う」要素が入ってきます。AIはコードを書けますが、「どんなデータを持つか」「誰が何をできるか」を決めるのはあなたです。ここでIT基礎(フロントエンド・バックエンド・データベース)の知識が効いてきます。

作れるもの具体的にはこんな感じ所要時間の目安必要な前提知識対応記事
Chrome拡張開いているページのタイトルとURLをワンクリックで定型文にしてコピー、社内システムの入力欄に定型値を自動入力、など1〜2日HTML・JavaScriptの役割の違い中級①
在庫・備品管理アプリ品目の登録・一覧・検索・在庫数の増減記録。少人数の社内利用2〜4日データベース(表とカラム)の考え方中級②
予約管理アプリ会議室や機材の予約をカレンダー風に表示し、重複予約を防ぐ3〜5日「重複」などのルールを言葉で定義できる中級②
Slack不要の社内掲示板お知らせの投稿・一覧・既読チェックだけのシンプルな掲示板。外部チャットツールを使わず社内サーバーで完結2〜4日ログイン・権限の基本中級②の応用
社内向け計算ツール見積もり・送料・工数などの計算ルールを入力フォーム1枚に。Excelの複雑な関数を置き換える1〜2日計算ルールを正確に書き出せる初級①+中級②
ブラウザゲームブロック崩し・タイピング練習・クイズなど。スコアの保存やランキング表示まで1〜3日「ゲームのルール」を仕様として書ける中級③
PWA(スマホアプリ風Webアプリ)ホーム画面に追加でき、オフラインでも開ける習慣記録・チェックリストなど2〜3日HTTPSとキャッシュの基本中級③
中級からは「人に使ってもらう責任」が出てくる
  • 社外の人が使うものに個人情報を保存するなら、ログイン・通信の暗号化・バックアップの設計が必要。最初は社内・少人数・個人情報なしで始めるのが安全
  • AIが作ったログイン機能やデータ保存の仕組みは、動くことと安全なことは別。「このコードにセキュリティ上の問題がないか確認して」と別の観点で見直させる

🌳 高度:既存コードと本番運用に踏み込む

高度レベルは、「すでに誰かが使っているもの」や「長く運用するもの」を扱います。AIエージェントの実力がもっとも発揮される領域の一つですが、同時に間違ったときの影響も大きい領域です。テスト・Git・レビューという“安全網”を先に張ってから任せるのが鉄則です。

作れるもの・できること具体的にはこんな感じ所要時間の目安必要な前提知識対応記事
レガシーコードの改修ドキュメントのない古いPHP・jQuery・VBAのコードを読ませ、構造の説明→不具合修正→機能追加数日〜数週間そのシステムの業務上の役割高度①
テスト整備テストが1本もないコードに、今の挙動を記録する「現状維持テスト」を書かせてから手を入れる数日〜テストとは何か(期待値と実際の比較)高度①
フレームワーク移行古いバージョンのライブラリの更新、JavaScriptからTypeScriptへの段階的移行など数週間〜依存関係・ビルドの仕組み高度①
データ移行Excel・古いDBのデータを新システムの形式に変換。件数・合計値の突き合わせスクリプトも一緒に作る数日〜数週間新旧のデータ構造の対応関係高度①の応用
CLIツール社内の定型作業をまとめたコマンドラインツール。引数・ヘルプ・エラー処理・テストつき2日〜1週間ターミナル操作・終了コード高度②の応用
SaaS MVPユーザー登録・データ保存・管理画面を持つ小さなWebサービスを、仕様書→テスト→実装→CIの流れで2〜6週間Web開発の全体像・Git運用高度②
社内ツールの保守運用依存ライブラリの更新、エラーログの調査、小さな改善の継続。定型化してCLAUDE.mdやSkillsに手順を残す継続Git・レビューの運用自社事例
エージェント博士
エージェント博士高度レベルでAIに「全部いい感じに直して」と頼むのは、腕利きの大工に「家を全部いい感じに」と頼むのと同じじゃ。どこを残し、どこを壊し、何をもって完成とするか——それを決めるのが人間の設計じゃぞ

AIに開発を任せる基本の進め方5ステップ

初級でも高度でも、うまくいくときの流れはほぼ同じです。ここではClaude Codeを例にしますが、Cursor・Codexなど他のコーディングエージェントでも考え方は共通です(操作名は各製品の公式ドキュメントで確認してください)。

あなたがやることAIがやること③⇄④を納得いくまでくり返す① 文章にする完成条件まで② 計画させるPlan Mode③ 小さく作る最小の形で④ 確認・修正自分の目で⑤ Gitで保存いつでも戻れる指示文計画OKで着手動くもの直してほしい点OKなら
うまくいくときの流れは5ステップです。あなたが作りたいもの・完成条件を文章にし、AIにPlan Modeで計画を出させて確認。AIが最小の形で作り、あなたが自分の目で見て直してほしい点を返す——この③と④をくり返し、動いた状態をGitに保存します(保存しておけばいつでも戻れます)。

ステップ① 作りたいものを文章にする

いきなり「サイトを作って」と頼むより、誰が・何のために・何ができたら完成かを数行で書くほうが、一発目の出来が段違いに良くなります。上手な文章は不要で、箇条書きで十分です。

最初の指示(例)プロンプト
社内の備品貸し出しを管理するWebアプリを作りたいです。

■ 使う人
- 総務の2人(登録・編集)と、社員30人(閲覧・貸し出し申請)

■ できること
- 備品(名前・保管場所・状態)の登録と一覧
- 誰がいつからいつまで借りているかの記録
- 貸し出し中の備品は一覧で色が変わる

■ 完成の条件
- 自分のパソコンで起動して、上の3つがブラウザで操作できること

■ まだ決めていないこと
- 使う技術は任せます。初心者でも保守しやすいものを提案してください

最後の「まだ決めていないこと」を書いておくのがコツです。AIは曖昧な部分を勝手に埋めがちなので、任せる部分と任せない部分を明示します。

ステップ② Plan Modeで計画を立てさせる

Claude Codeでは、Shift+TabでPlan Mode(計画モード)に切り替えられます。このモードでは、AIはファイルを書き換える前に「何をどの順で作るか」の計画を提示します。計画を読んで、

  • 作るファイルの構成は分かりやすいか
  • 必要以上に大がかりな技術を選んでいないか(初級なのにデータベースを入れようとしている、など)
  • 自分が伝えた「完成の条件」を満たす計画になっているか

を確認し、問題なければ実行を許可します。計画の段階で直すのが一番安い、というのは人間同士の開発と同じです。

ステップ③ 小さく作って動かす

全機能を一度に作らせず、「まず一覧表示だけ」「まず1ファイルだけ集計」のように最小単位で動かします。小さく動かすと、AIの勘違いに早く気づけて、直す範囲も小さく済みます。

ステップ④ 確認して、修正を依頼する

ブラウザで開く、コマンドを実行する、出力されたExcelを開く——自分の目で確認するのが人間の仕事です。直してほしい点は具体的に伝えます。見た目の修正なら、スクリーンショット画像を貼って「この感じにして」と伝えることもできます。

修正依頼の例プロンプト
一覧は表示できました。次の3点を直してください。
1. 貸し出し中の行の色が薄くて分かりにくいので、もう少し濃い黄色に
2. スマホで見ると表が横にはみ出すので、横スクロールできるように
3. 備品名が空欄でも登録できてしまうので、空欄ならエラーメッセージを出す

直したら、どのファイルのどこを変えたか教えてください。

話が長くなって方向がずれてきたら、/clearで会話の文脈をリセットして仕切り直すのも有効です。AIが見当違いの作業を始めたらEscキーで中断できます。

ステップ⑤ Gitで保存する

うまく動いたら、その状態をGitで記録(コミット)します。Gitはファイルの変更履歴を残す仕組みで、次の修正で壊れても「動いていた状態」にすぐ戻れます。AIに「ここまでの変更をコミットして」と頼めばコマンドも実行してくれます。こまめなコミットこそ、AIに大胆に任せられる土台です。GitそのものはIT基礎 第7章 Git・GitHub・デプロイ入門で解説しています。

プロジェクトの「ルールブック」を作っておく Claude Codeでは、プロジェクトのフォルダで/initを実行するとCLAUDE.mdの雛形が作られます。CLAUDE.mdは毎回読み込まれる「このプロジェクトのルール・手順書」で、「文章は敬体で」「テストが通ってからコミットする」のような約束事を書いておくと、会話をリセットしても守られます。

レベル別:人間がやるべきこと

AIエージェントに任せられる範囲はレベルが上がっても広いままですが、人間が担うべき仕事の「種類」が変わっていきます。

レベルAIに任せてよいこと人間がやるべきこと一番多い失敗
🌱 初級コードを書く・ファイル構成を決める・エラーを直す・公開手順を案内する完成イメージを言葉にする/自分の目で確認する/元データのバックアップ元ファイルを上書きしてしまう。確認せずに公開して表示崩れ
🌿 中級画面とデータ保存の実装・技術選定の提案・テストの下書きデータ項目とルール(誰が何をできるか)を決める/セキュリティの観点で見直させる/人に使ってもらう前の動作確認作るほど機能が増えて収拾がつかなくなる。ログイン周りを確認せずに公開
🌳 高度既存コードの解読・テスト作成・段階的な書き換え・調査レポート設計と変更範囲を決める/テスト方針を決める/差分をレビューする/本番反映の判断と責任一度に大きく変えすぎて、どこで壊れたか分からなくなる

共通して言えるのは、「完成の定義」と「最終確認」は人間から手放さないことです。AIは「できました」と報告しますが、それはAIが確認できた範囲での話。実際に使う人の目線で確かめられるのは、あなただけです。

助手アイ
助手アイ初級は「検品係」、高度は「現場監督」って感じですね。レベルが上がるほど、コードより判断の比重が大きくなるんだ…

バイブコーディングとの違い

AIで開発する話題になると、「バイブコーディング(vibe coding)」という言葉をよく目にします。2025年2月に、AI研究者のAndrej Karpathy氏がSNSへの投稿で広めた言葉で、コードの中身はほとんど気にせず、雰囲気(vibe)でAIに指示を出し続けて作るスタイルを指して使われています。

週末の遊びの試作なら、それで十分楽しく、実際に動くものもできます。ただし、次のようなものを作るときには危うさが出てきます。

  • 人に使ってもらうもの:自分では気づかない入力パターンで壊れる、個人情報が漏れる作りになっている
  • 長く使うもの:誰も(AIも含めて)全体像を説明できず、修正のたびに別の場所が壊れる
  • 業務データを扱うもの:集計結果が静かに間違っていても気づけない
任せきり(バイブコーディング的)このシリーズの進め方
最初の指示「〇〇みたいなアプリ作って」使う人・できること・完成条件を数行で書く
計画見ない(いきなり作らせる)Plan Modeで計画を読み、構成を確認してから実行
確認動いたらOK意図どおりか・異常な入力で壊れないかを自分で試す
記録残さない(戻れない)動いた状態をGitでこまめに保存
向いている用途使い捨ての試作・アイデアの検証人に使ってもらう・長く使う・業務で使うもの

このシリーズは、どちらか一方を否定するものではありません。試作はバイブで速く、残すものは仕様と確認で丁寧に——という使い分けが現実的です。

事例:このサイト自体もAIエージェントと作った

自社事例

AIエージェント研究所は「初級〜高度」の実例のかたまり

いま読んでいるこのサイト(2026年9月時点で約57ページ)は、HTMLとCSSだけの静的サイトで、制作・運用の大半をAIエージェント(Claude Code)との共同作業で行っています。Gitの履歴を見ると、コミットの大半に「Co-Authored-By: Claude」の記録が残っています。このカタログのレベルに当てはめると、次のようになります。

  • 🌱 初級相当:静的サイトの制作と公開——記事ページはHTML+CSSのみ。GitHubで管理し、Cloudflare Pagesで配信しています
  • 🌿 中級相当:自作の小さなツール——build.jsは、共通フッター(partials/footer.html)を全ページの決まった位置に流し込むNode.jsスクリプトです。フッター(アフィリエイト表記)を入れられないページが1つでもあるとエラーで止まるようにして、表記漏れのまま公開されることを防いでいます。keihyo-check.jsは、PR表示の有無と位置、★評価の根拠注記、外部リンクのnoopenerなどを機械的にチェックし、要修正があれば止まるスクリプトです。どちらもAIと一緒に作りました
  • 🌳 高度相当:サイト全体の一括改修——トップページの導線の再設計や、全56ページのヘッダーを導線別メニューに統一する作業も、AIエージェントに任せて実施しました(Gitの履歴に記録があります)。人間は方針と確認、AIは全ページへの反映という分担です

作業の流れは、AIが作業ブランチで変更 → 人が差分を確認 → 取り込み(マージ)。build.jsや秘密情報(.envなど)は配信・コミットの対象から除外する設定もしています。詳しくは【自社事例】AIエージェントでメディアサイトを運用する仕組みをご覧ください。

エージェント博士
エージェント博士ポイントは、AIに書かせたツールで「人間の見落としを機械が止める」仕組みを作ったことじゃ。AIに作らせ、AIの作業もそのツールでチェックする。これが長く運用するコツなんじゃよ

他社の公開事例

AIエージェントによる開発は、個人の遊びにとどまらず、企業の開発現場でも広がっています。広く公開されている事例をいくつか紹介します(数値や詳細は各社の発表・報道によるもので、最新情報は各社の公式発信でご確認ください)。

  • Anthropic:社内でClaude Codeを広く使っており、Claude Code自体のコードの多くをClaude Codeで書いていると公表しています。
  • 楽天:AnthropicがClaude 4を発表した際(2025年5月)、楽天がClaude Opus 4を約7時間にわたって自律的に動かし、オープンソースのリファクタリングを行った事例が紹介されました。本カタログの「🌳 高度」にあたる使い方です。
  • Shopify:CEOが社内メモで、AI活用を前提に仕事を進める方針を示した(2025年)と公表・報道されました。開発に限らず、業務全体でAIを使うことを当たり前にする動きの代表例です。
  • 非エンジニアの業務ツール作り:営業・経理・総務などの担当者が、AIを使って自分の業務用の小さなツールを作る動きが広がっています。本カタログの「🌱 初級」「🌿 中級」の題材は、まさにこの層を想定しています。

共通しているのは、AIに任せる範囲を広げつつも、何を作るか・結果をどう確かめるかは人間が握っている点です。

よくある質問

プログラミング未経験でも、AIエージェントで本当に何か作れる?

作れます。自己紹介サイトやExcel集計の自動化のような初級の題材なら、コードを1行も自分で書かずに完成まで持っていけます。ただし「何を作りたいか」を文章で伝えることと、「出来上がったものが意図どおりか」を自分の目で確認することは人間の仕事です。この2つができれば、最初の1本は十分に作れます。

なぜこのシリーズは「APIなし」なの?

外部サービスのAPIを使うと、APIキーの発行・料金・権限管理といった“開発以外”の準備が増え、最初のつまずきの原因になるからです。まずは手元のパソコンとブラウザだけで完結するものを作り、AIエージェントとの進め方に慣れるのが近道です。API連携は、慣れてから開発者向けシリーズで扱っています。

Claude Code以外のツール(CursorやCodexなど)でも同じようにできる?

基本の進め方は同じです。「作りたいものを文章にする→計画を立てさせる→小さく作って動かす→確認して直してもらう→Gitで保存する」という流れは、どのコーディングエージェントでも通用します。画面やコマンド名は製品ごとに違うので、細部は各ツールの公式ドキュメントで確認してください。

バイブコーディングと何が違うの?

バイブコーディングは、雰囲気でAIに任せきりにし、コードの中身をほとんど確認しない作り方を指して使われることが多い言葉です。このシリーズでは、仕様を文章で伝え、計画を確認し、動作を自分で確かめ、Gitで記録を残す進め方を推しています。遊びの試作なら任せきりでも構いませんが、人に使ってもらうものほど確認の手間が効いてきます。

まとめ|「作れるもの」が見えたら、まず1本

AIエージェントで作れるものは、自己紹介サイトやExcel自動化のような身近な道具から、既存システムの改修やSaaSの試作まで、驚くほど幅広くなりました。ただし、どのレベルでも「文章にする→計画を確認→小さく作る→自分で確かめる→Gitで保存」という基本は変わりません。そしてレベルが上がるほど、人間の仕事は「書くこと」から「決めること・守ること」へと移っていきます。

最初の1本には、🌱 初級①「Claude Codeで自分のWebサイトを作って公開する」がおすすめです。インストールから公開まで、AIとのやりとりをそのまま再現しています。Webやサーバーの仕組みから押さえたい方はIT基礎ロードマップを、外部サービスとつなぐ開発に進みたい方はAIエージェントで開発してみよう|API連携編をどうぞ。

作れるようになったら、スキルを収入につなげる

AIエージェントで「作れる」ことは、それ自体が仕事になります。案件獲得や転職、作業環境づくりに役立つ記事をまとめました。

AIで独立するには?未経験から案件を取る6ステップ【2026】自動化・開発スキルを案件にする。フリーランスエージェントの選び方も
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姉妹サイトの記事で、次に気になりやすいことを調べられます。